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109P/スイフト・タットル彗星

公転周期135年、近日点通過1992年12月12日、近日点距離0.96AU
撮影時の地心距離:1.19AU、日心距離:1.07AU

コメント:135年周期の彗星で、毎年8月に見られるペルセウス座流星群の母彗星
     として有名です。
     1992年9月27日未明に、長野県の木内鶴彦氏によって検出されました。
     この時、幸運にも長野県小海町の現場に居合わせることができました。
     北斗七星のひしゃくの中にいる彗星を確認し、木内彗星発見かと興奮
     しましたが、すぐに曇ってしまい、写真を撮れなかったのは残念でした。
     発見時の光度は11等級でしたが、11月には夕方の空で5等級まで明るくなり、
     5度程度の尾がある姿で観測されました。
     写真には、右上に向かって画角外まで伸びるイオンテイルと、
     もう少し右寄りの方向に伸びる、短いダストテイルが写っています。

     スイフト・タットル彗星は、1862年に現れた記録がありましたが、
     周期は120年程度と見られていました。1980年前後に、回帰が近いと
     騒がれましたが、結局見つからず、見逃されてしまったのかと思われて
     いました。
     しかし、1991年にペルセウス座流星群の突発出現があり、今度こそ
     回帰が近いのではないかと思われていたところで、1992年に検出され、
     軌道が確定するという経緯をたどりました。

撮影データ
 撮影日時:1992.11.14  19:00〜19:05
 露出:5分
 撮影場所:山梨県上九一色村
 使用機材:タカハシ ε-160 (口径160mm 焦点距離530mm F3.3)
      タカハシ EM-200赤道儀により電動追尾
      600mm相当にトリミング
 フィルム:フジクローム D1600P
 撮影者:沼尻 裕
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