-------------------------------------------------------------------
10P/テンペル第2彗星

公転周期5.4年、近日点通過2010年7月4日、近日点距離1.42AU
撮影時の地心距離:0.66AU、日心距離:1.56AU

コメント：1873年にドイツのエルンスト・テンペルによって発見された、5.4年周期の彗星です。
　　　　　撮影時の光度は約8.5等級で、くじら座を移動中でした。
　　　　　近日点通過から2ヶ月程が経過していますが、地球軌道の外側を並走している形のため、
　　　　　前回とあまり変わらない条件で見えています。
　　　　　中心からずれた場所に明るい核があり、左上側に青緑色の頭部があります。
　　　　　右側はやや赤味が強いので、ダストテイルがあるのかもしれません。
　　　　　関東の光害や、月明かりがある状況でしたが、撮影に使用した13.5cm反射望遠鏡でも、
　　　　　眼視で彗星の姿が確認することができました。
　　　　　彗星の周辺には小さな銀河がいくつか写っています。
　　　　　左下の2つの星の近くには、IC149という14等級の銀河があります。
　　　　　その右上には、PGC6244という15等級の銀河があります。
　　　　　ほかにも16〜17等級の小さな銀河が点在しています。

撮影データ
　撮影日時：2010.9.3  25:40〜26:34
　露出：10分×5コマ, StellaImage5にてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS3にて調整
　撮影場所：埼玉県皆野町
　使用機材：ビクセン R135S + レデューサーR D135mm f626mm F4.6
　　　　　　ビクセン スーパーポラリス赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG ver 0.7.0 beta3により自動ガイド
            LPS-P2フィルター使用
　　　　　　35mm判換算で約1,200mm相当にトリミング
　カメラ：ニコンD50(改) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕

-------------------------------------------------------------------