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117P/ヘリン・ローマン・アルー(Helin-Roman-Alu)彗星

公転周期8.3年、近日点通過2014年3月27日、近日点距離3.06AU
撮影時の地心距離:2.60AU、日心距離:3.19AU

コメント:1989年にアメリカのHelin, Roman, Aluの3氏によって発見された、
     8.3年周期の彗星で、2014年で3回目の回帰です。
     火星と木星の間ぐらいまでしか太陽に接近せず、近日点通過より
     かなり後に一番明るくなる性質があります。
     撮影時には、やぎ座の南、けんびきょう座の中を移動中でした。
     光度は約14等級で、写真中央に白い点状に写っています。
     核の周囲がやや明るく、淡いコマがあるようです。
     眼視では彗星の姿は全くわかりませんでした。
     彗星の左上側にあるぼんやりした天体は、15等級の銀河、PGC725279です。
     また、彗星の右下側には、16等級の銀河、PGC722616が写っています。
     このほかにも、16等級以下の小さな銀河がいくつか写っています。

撮影データ
 撮影日時:2014.9.27 20:31.9〜21:12.6
 露出:5分×8コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
        Adobe Photoshop CS6により調整
 撮影場所:静岡県小山町
 使用機材:タカハシ FC-76 + 76Dフラットナー D76mm f624mm F8.2
      タカハシ EM-10赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.3.1により恒星ガイド
      35mm判換算で約2,000mm相当にトリミング
 カメラ:ニコンD5100(改) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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