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134P/コワル・ヴァーヴロヴァー(Kowal-Vavrova)彗星

公転周期15.6年、近日点通過2014年5月21日、近日点距離2.57AU
撮影時の地心距離:1.72AU、日心距離:2.57AU

コメント:1983年にチェコのVavrovaによって発見され、当初は小惑星と思われていましたが、
     米国のKowalが撮った写真で彗星と判明した、15.6年周期の彗星です。
     2014年は2度目の回帰で、近日点通過前後に衝位置近くにある好条件でした。
     撮影時には、彗星はおとめ座を移動中で、光度は13等級でした。
     白っぽい色の頭部から、右(西)側に向かって淡いダストテイルが伸びています。
     火星軌道より外側にあるため、移動量は小さく、彗星基準でコンポジット合成しても、
     ほとんど動きがわかりません。
     眼視では彗星の姿を確認できませんでした。
     彗星の左上側には15等級のPGC49111、左側には14等級のPGC170305、
     右側には15等級のPGC170300といった、小さな銀河が所々に写っています。

撮影データ
 撮影日時:2014.5.31 22:37.8〜23:28.7
 露出:5分×10コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
        Adobe Photoshop CS6により調整
 撮影場所:静岡県小山町
 使用機材:タカハシ FC-76 + 76Dレデューサー D76mm f438mm F5.8
      タカハシ EM-10赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.2.2aにより恒星ガイド
      35mm判換算で約1,000mm相当にトリミング
 カメラ:ニコンD5100(改) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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