---------------------------------------------------------------------
141P/マクホルツ第2彗星

公転周期5.2年、近日点通過1994年9月18日、近日点距離0.75AU
撮影時の地心距離:0.46AU、日心距離:0.80AU

コメント:1994年発見された、周期5.2年の短周期彗星です。
     最初は、1つの彗星だと思われていましたが、周囲に分裂した核が見つかり、
     5個の彗星の群れだということがわかりました。
     写真に一番明るく写っていて、左上に向かって尾が出ていのが、
     主核のA核です。
     30分露出の間に移動したため、線になって写っています。
     よく見ると、そこから左下に点々と、A核と平行の青緑色の線が写っています。
     これらが、分裂した彗星核です。
     A核のすぐ近くにあるのがB核、画面中央下に比較的目立っているのがD核です。
     D核をはさんで右側にC核、左側にE核があり、C,D,Eの3つはほぼ等間隔で
     並んでいます。
     撮影時にはA核が7等級まで明るくなっていましたが、その後、A核とD核の
     明るさの順位が逆になりました。
     この彗星の最初の回帰が1999年ですが、この時にはA核とD核が観測されています。

撮影データ
 撮影日時:1994.9.3  26:57〜27:27
 露出:30分
 撮影場所:岐阜県乗鞍岳畳平
 使用機材:タカハシ ε-160 (口径160mm 焦点距離530mm F3.3)
      タカハシ EM-200赤道儀により電動追尾
      650mm相当にトリミング
 フィルム:フジカラー SuperG 800
 撮影者:沼尻 裕
---------------------------------------------------------------------

ブラウザの「戻る」ボタンを押して、お戻りください。
[彗星写真館トップページへ戻る]
このページに所蔵している写真の著作権は、すべて撮影者に帰属します。
Copyright(C) by Yutaka Numajiri. All Rights Reserved.