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15P/フィンレー(Finlay)彗星と火星

公転周期6.5年、近日点通過2014年12月27日、近日点距離0.98AU
撮影時の地心距離:1.44AU、日心距離:0.98AU

コメント:1886年に南アフリカのFinlayによって発見された周期彗星で、
     観測された回帰は2014年で14回目です。
     12等級程度で観測されていましたが、2014年12月中旬にアウトバーストし、
     8等台まで増光しました。
     撮影時には火星のすぐ南を通過中で、光度は9等級前後でした。
     中央に小さく写っている彗星は青緑色をしており、揮発成分が主体のようです。
     そのすぐ上に火星があり、光度1.1等級と明るいために潰れてしまっています。
     実際には火星は1.93AU離れたところにあり、地球と火星の間を彗星が
     通って行った形です。
     やぎ座の中を移動中で、夕方の薄明終了時の高度は20度弱しかないため、
     薄明中に撮影しました。
     薄明や光害の影響で空は明るく、眼視では彗星の姿を確認できませんでした。

撮影データ
 撮影日時:2014.12.24 17:53.0〜18:14.6
 露出:1分×20コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
        Adobe Photoshop CS6により調整
 撮影場所:東京都八王子市
 使用機材:miniBORG45EDII + マルチレデューサー0.7×DGT【7870】 D45mm f228mm F5.1
      ビクセン スーパーポラリス赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.4.0により恒星ガイド
            LPR-Nフィルター使用
      約1,000mm相当にトリミング
 カメラ:ニコンD600(無改造) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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