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15P/フィンレー(Finlay)彗星

公転周期6.5年、近日点通過2014年12月27日、近日点距離0.98AU
撮影時の地心距離:1.39AU、日心距離:1.02AU

コメント：1886年に南アフリカのFinlayによって発見された周期彗星で、
　　　　　観測された回帰は2014年で14回目です。
　　　　　12等級程度で観測されていましたが、2014年12月中旬にアウトバーストし、
　　　　　8等台まで増光しました。
　　　　　さらに、近日点通過後の2015年1月16日に再度アウトバーストし、増光しました。
　　　　　撮影時には、みずがめ座を移動中で、夕方の薄明終了時の高度は25度強という
　　　　　低めではありますが、以前よりは見やすい位置にありました。
　　　　　撮影時の光度は約7等級、頭部は青緑色に輝いており、バーストで出た揮発成分が
　　　　　拡散しつつあるようです。
　　　　　また、彗星頭部から左上(東北東)に向かって淡い尾が伸びています。
　　　　　左上側の6等星の先まで達しているので、尾の長さは1度角程度あるようです。
　　　　　ただ、薄明や光害の影響で空は明るく、眼視では彗星の姿を確認できませんでした。

撮影データ
　撮影日時：2015.1.17 18:18.6〜18:35.2
　露出：2分×8コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
        Adobe Photoshop CS6により調整
　撮影場所：神奈川県相模原市緑区
　使用機材：タカハシ FC-76 + 76Dレデューサー D76mm f438mm F5.8
　　　　　　タカハシ スペースボーイ赤道儀 + QHY5L-�U + PHD2 v2.4.1により1軸恒星ガイド
　　　　　　約1,000mm相当にトリミング
　カメラ：ニコンD600(無改造) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
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