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168P/ハーゲンローザー(Hergenrother)彗星

公転周期6.3年、近日点通過2012年10月1日、近日点距離1.41AU
撮影時の地心距離:0.46AU、日心距離:1.42AU

コメント：1998年に発見された、6.3年周期の短周期彗星です。
　　　　　初回出現時は17等級以下、初回帰の2005年には15等級以下でしたが、2度目の回帰となった
　　　　　2012年には、9月下旬にアウトバーストを起こして、9等級まで増光しました。
　　　　　撮影時の光度は9等台で、頭部から南東側に向かってダストテイルが伸びています。
　　　　　また、頭部の周辺は緑色がかっていて、揮発成分も出ているようです。
　　　　　眼視では、色はわかりませんでしたが、尾が伸びた彗星の姿が良く見えました。
　　　　　撮影時には、ペガスス座を移動中で、秋の大四辺形の中にありました。
　　　　　彗星の動きに合わせてコンポジット合成したため、わかりづらいですが、周囲にはいくつか
　　　　　銀河が写っています。
　　　　　彗星頭部の上に、ぼやけた線のように写っているのは、14等級の銀河、NGC7777です。
　　　　　写真上端左寄りにはPGC72732、その左下にはPGC72831、彗星の右にはPGC72678が写っています。
　　　　　いずれもペガスス座にある、14〜16等級の小さな銀河です。

撮影データ
　撮影日時：2012.10.13 23:26.3〜24:11.8
　露出：5分×9コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS6にて調整
　撮影場所：静岡県小山町
　使用機材：タカハシ MT-160+コレクター D160mm f1,330mm F8.3
　　　　　　タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG 0.8.1 により自動ガイド
　　　　　　35mm判換算で約1,995mm相当
　カメラ：ニコンD7000(無改造) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
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