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17P/Holmes彗星とカリフォルニア星雲
公転周期6.88年、近日点通過2007年5月4日、近日点距離2.05AU
撮影時の地心距離:3.05AU、日心距離:3.01AU
コメント:バーストによる急増光から4ヶ月半経過したホームズ彗星です。
画面上にある、白っぽくぼんやりしたものが彗星で、中心部は濃く、
周辺に淡い部分がある、ほぼ円形の大きな姿をしています。
淡い部分の視直径は1.4度ぐらいで、中心部の濃い部分は30分弱といったところです。
この濃い部分だけでも、ほぼ満月並みの大きさがあります。
濃い部分の左端の方に、ほんやりした明るい部分があり、小さい彗星のように
見えますが、ここがホームズ彗星の核です。
地球からも太陽からも3天文単位以上まで遠ざかったこともあって、
すっかり淡くなり、都市部では撮影するのも容易ではなくなってしまいましたが、
空の条件が良い場所では、撮ったそのままでもはっきり写っていました。
肉眼では、何となくあるような気がする程度でしたが、双眼鏡を使えば、
彗星中心部の濃い部分を確認できました。
画面下寄りにある赤い部分が、ペルセウス座の散光星雲、カリフォルニア星雲
(NGC1499)です。
ホームズ彗星がすぐ近くを通り、一部が星雲と重なっています。
カリフォルニア星雲は、眼視ではほとんど見えませんが、写真では
紅白の色の対比が面白いです。
撮影データ
撮影日時:2008.3.8 19:04〜19:55
露出:10分×5枚, StellaImage5にてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット、
Photoshop CS3にて調整
撮影場所:山梨県鳴沢村
使用機材:タカハシ FC-50 + ケンコークローズアップレンズAC No.2 + BORG レデューサー0.85×DG【7885】
D50mm f280mm F5.6
タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + PHD Guidingにより自動ガイド
IDAS LPS-P2フィルタ使用
35mm判換算で約420mm相当
カメラ:ニコンD50(改) ISO 1600
撮影者:沼尻 裕
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