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C/1990 K1 (1990c) レビ−彗星と球状星団M15

近日点通過1990年10月24日、近日点距離0.94AU
撮影時の地心距離:0.50AU、日心距離:1.47AU

コメント：1990年に発見された彗星です。
　　　　　8月下旬に、地球から0.43AUまで接近しました。
　　　　　満月並みの大きさになり、空が暗い場所では、肉眼でぼうっと見えました。
　　　　　八王子からでも、小型双眼鏡を使えば、はっきりと見ることができました。
　　　　　撮影時には、太陽からはまだ1.5AU程度離れていましたが、地球からは
　　　　　0.5AU以内まで接近し、一晩中見える、見やすい位置にありました。
　　　　　7月の写真と比べると、格段に大きくなっていますが、動きが速くなり、
　　　　　核は線状に伸びて写っています。
　　　　　光度は3.5等級、画面右下側に長く伸びるイオンテイルと、画面下側に
　　　　　向かって幅広く広がるダストテイルが写っています。
　　　　　画面右側に写っているM15は、ペガスス座にある球状星団です。
　　　　　この後、彗星は地球から遠ざかり、9月後半以降には南下して、日本からは
　　　　　見えなくなりました。太陽に最接近した10月には、南半球から尾が発達した
　　　　　見事な姿が観測されました。

撮影データ
　撮影日時：1990.8.18  22:38〜22:48
　露出：10分
　撮影場所：岐阜県乗鞍岳畳平
　使用機材：タカハシ MT-160+レデューサー (口径160mm 焦点距離776mm F4.8)
　　　　　　タカハシ 90S赤道儀により電動追尾
　フィルム：コニカカラー GX-3200
　撮影者：沼尻　裕
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