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C/1996 B2 百武彗星
近日点通過1996年5月1日、近日点距離0.23AU
撮影時の地心距離:0.13AU、日心距離:1.10AU
コメント:地球最接近3日前の百武彗星の頭部周辺です。
3月19日の写真と比べると、頭部の大きさは2倍ぐらいになりました。
これは、地球に接近したためでしょう。
核は明るく輝き、彗星核ガイドを行うのは比較的楽でしたが、
動きが速く、10分間でかなり移動しています。
頭部の中には、エンベロープと呼ばれる部分が確認でき、
核から噴き出したガスが均一ではないこともわかります。
眼視では、色はあまりよくわかりませんでしたが、写真では
頭部の青緑色と、イオンテイルの青紫色がきれいです。
イオンテイルは、3日前より格段に発達し、複雑に枝分かれしながら
画面右上のはるか外側まで伸びています。
光度は0.5等級、尾の長さは25度に達していました。
なお、撮影時には若干薄雲があったため、少しぼやっとした印象の
写真になっています。
撮影データ
撮影日時:1996.3.22 23:51〜24:01
露出:10分
撮影場所:山梨県鳴沢村
使用機材:PENTAX 100SDUF 400mmF4
タカハシ EM-200赤道儀により電動追尾(彗星核ガイド)
フィルム:フジカラー SuperG ACE800
撮影者:沼尻 裕
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