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C/1999 S4　LINEAR彗星

近日点通過2000年7月26日、近日点距離0.77AU
撮影時の地心距離:0.63AU、日心距離:0.78AU

コメント：7月下旬にバーストを起こして崩壊し、暗くなってしまったLINEAR彗星です。
　　　　　撮影時、彗星の6〜7度西に三日月が出ていたこともあり、眼視では
　　　　　LINEAR彗星を確認できませんでした。
　　　　　ここに彗星があるはずという場所を撮影したところ、写真には写って
　　　　　くれました。ただ、彗星の位置が夕空低く、高度は10度程度しかなかった
　　　　　ため、大気差の影響を大きく受けました。そのため、画面右上側に行く程、
　　　　　星が伸びてしまっています。
　　　　　画面上方向に尾が伸びていますが、長さは頭部を含めても30分程度で、
　　　　　10日程前と比べると、随分と短くなっています。
　　　　　核は見当たらず、全体に淡くなり、どこが中心なのかもはっきりしません。
　　　　　彗星の周囲には、NGC4261をはじめとする、おとめ座の10〜13等級程度の
　　　　　系外銀河が、いくつか写っています。
　　　　　それらと比べれば、LINEAR彗星の方が明るいですが、8〜9等級までは
　　　　　減光しているようです。
　　　　　この後は徐々に暗くなり、見えなくなっていきました。

撮影データ
　撮影日時：2000.8.3  20:40〜20:55
　露出：15分
　撮影場所：長野県下伊那郡
　使用機材：PENTAX 100SDUF 400mmF4
　　　　　　タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により自動ガイド
　　　　　　600mm相当にトリミング
　フィルム：エクタクローム E200
　撮影者：沼尻　裕
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