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153P (C/2002 C1) 池谷・張 彗星

公転周期371年、近日点通過2002年3月19日、近日点距離0.51AU
撮影時の地心距離:1.00AU、日心距離:0.56AU

コメント:池谷・関彗星の発見者として知られる池谷 薫さんが、2002年2月1日に
     発見した彗星で、35年ぶり、6個目の彗星発見です。
     中国の張(チャン)氏も独立発見したため、2名の名前が付けられました。
     周期約371年の長周期彗星で、後になって153Pという周期彗星の番号が付けられ、
     番号登録された中で、最も周期の長い彗星となりました。
     撮影時には近日点通過の10日前で、うお座の方向に見えていました。
     夕方の低空にあり、薄明終了時の高度は10度強しかなく、高度のある薄明中に
     撮影しましたが、それでも15度程度の高度しかありません。
     光度は4等級、低空のため肉眼では見えませんでしたが、小型双眼鏡で
     長さ3度の尾を確認できました。
     写真では、右上に向かって伸び、画角の外まで続くイオンテイルが見えており、
     画角内には4度以上まで写っています。
     イオンテイルは真っ直ぐではなく、曲がっているのがわかります。
     また、イオンテイルの左にダストテイルがあり、こちらは1度程度の長さです。

撮影データ
 撮影日時:2002.3.9  19:04〜19:11
 露出:7分
 撮影場所:長野県南牧村
 使用機材:PENTAX 100SDUF 400mmF4
      タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により恒星追尾
 フィルム:エクタクローム E200 2倍増感
 撮影者:沼尻 裕
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