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153P (C/2002 C1) 池谷・張 彗星

公転周期371年、近日点通過2002年3月19日、近日点距離0.51AU
撮影時の地心距離:0.43AU、日心距離:0.86AU

コメント:地球に接近して大きくなってきた、池谷・張 彗星です。
     画面左下にある頭部は、きれいな青緑色に輝き、右上に向かって長く伸びる
     青いイオンテイルが、波打つように乱れていて、1996年の百武彗星を
     小型にしたような雰囲気です。
     頭部からは、白っぽいダストテイルが幅広く伸び、曲がったイオンテイルと
     交差するような感じになっています。
     肉眼で見ても、短いながら尾が見え、おたまじゃくしのように見えました。
     双眼鏡を使うと、10度程度の尾が確認でき、頭部はキラキラと輝いて、
     非常にきれいでした。
     彗星は、ケフェウス座の中を移動中で、周囲には星雲・星団が多数写っています。
     画面左下にあるのは、NGC7380という散開星団と、それに重なる赤い散光星雲です。
     画面右下には、散開星団NGC7261が写っています。
     このほか、NGCやIC番号が付いていない散光星雲などが点在し、賑やかです。
     なお、画面中央付近を斜めに横切る線は、人工衛星です。

撮影データ
 撮影日時:2002.4.18  27:20〜27:40
 露出:20分
 撮影場所:長野県下伊那郡
 使用機材:PENTAX 100SDUF 400mmF4
      タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により彗星核ガイド
 フィルム:エクタクローム E200 2倍増感
 撮影者:沼尻 裕
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