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C/2002 T7 LINEAR彗星と散開星団M36

近日点通過2004年4月23日、近日点距離0.61AU
撮影時の地心距離:3.03AU、日心距離:3.35AU

コメント:2004年春に明るくなることが期待されている彗星として、C/2001 Q4 NEAT彗星と
     C/2002 T7 LINEAR彗星の2つがありますが、その片方です。
     2002年10月に、リンカーン研究所の地球近接小惑星研究プロジェクト(LINEAR)によって
     発見されました。
     少々わかりづらいですが、画面下の矢印の先にある、白くぼやけた星のようなものが
     LINEAR彗星です。
     撮影時の光度は約12等級で、見かけの大きさも小さかったため、眼視では
     確認できませんでした。
     太陽から3.35AU、地球から3.03AUの距離にあり、まだ揮発成分が蒸発する状態には
     なっていないため、彗星らしい青緑色はしておらず、尾もありません。
     これでも順調に明るくなっているようで、5月頃には0〜1等級の大彗星になることが
     期待できそうです。
     ただし、日本からの観測条件はあまり良くなく、LINEAR彗星を最高の条件で見るためには
     南半球に行く必要があります。
     撮影時には、彗星はぎょしゃ座の五角形の中にありました。
     画面上の散開星団は、M36です。

撮影データ
 撮影日時:2003.9.28  26:07〜26:27
 露出:20分
 撮影場所:長野県下伊那郡
 使用機材:PENTAX 100SDUF 400mmF4
      タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により恒星ガイド
      1,200mm相当にトリミング
 フィルム:エクタクローム E200 2倍増感
 撮影者:沼尻 裕
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