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C/2007 N3 鹿林(ルーリン)彗星

近日点通過2009年1月10日、近日点距離1.21AU
撮影時の地心距離:0.43AU、日心距離:1.37AU

コメント:2007年7月に、台湾のLulin Sky Surveyによって発見された彗星です。
     近日点を通過して太陽からは離れつつありますが、地球に接近して視直系が大きくなり、
     光度も4等台まで明るくなってきました。
     頭部は青緑色で、中心には明るい核があります。
     画面中央にある彗星頭部は青緑色に輝き、核がはっきりしています。
     画面左下側に向かって黄色味がかったダストテイルが伸びています。
     また、彗星頭部の右側からは、青っぽいイオンテイルが伸びています。
     特に淡い部分を強調した2枚目の画像では、彗星頭部から細いイオンテイルが曲がって伸び、
     右に向きを変えながら2本に分かれ、淡く広がっていくという、ねじれたような様子が
     わかります。
     なお、彗星の右上側を斜めに横切っている線は、人工衛星です。
     ルーリン彗星の位置が天の赤道近くだったこともあり、次々に人工衛星が横切って行きました。

撮影データ
 撮影日時:2009.2.20  25:24〜25:39
 露出:5分×3コマ, StellaImage5にてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS3にて調整
 撮影場所:山梨県富士河口湖町
 使用機材:タカハシ MT-160+レデューサー (口径160mm 焦点距離776mm F4.8)
      タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + PHD Guidingにより彗星核ガイド
      35mm判換算で約1,164mm相当
 カメラ:ニコンD50(改) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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