---------------------------------------------------------------------
C/2007 W1 Boattini(ボアッティーニ)彗星

近日点通過2008年6月24日、近日点距離0.85AU
撮影時の地心距離:0.43AU、日心距離:1.33AU

コメント：地球や太陽に接近し、明るくなりつつある、ボアッティーニ彗星です。
　　　　　前回に比べて随分大きくなり、光度も7等台に入ってきました。
　　　　　このくらいになると、大きく写りますので、撮影しても見栄えがします。
　　　　　核がはっきりしていて、コマの中心からずれた場所にあるのがわかります。
　　　　　コマは核より左上側に大きく広がっています。
　　　　　揮発成分が多いようで、彗星らしい青緑色をしています。
　　　　　撮影時にはコップ座の中を移動中で、西に進みつつ、ゆっくりと南下しています。
　　　　　撮影時の高度は30度程度でした。
　　　　　この日は空の透明度が良く、小型双眼鏡でも見ることができましたが、
　　　　　空の透明度が悪かったり、光害がひどい条件下では、眼視で見るのは
　　　　　難しいかもしれません。

撮影データ
　撮影日時：2008.4.28  21:37〜22:17
　露出：10分×4コマ, StellaImage5にてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット、
　　　　Photoshop CS3にて調整
　撮影場所：長野県下伊那郡
　使用機材：タカハシ MT-160+レデューサー (口径160mm 焦点距離776mm F4.8)
　　　　　　タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + PHD Guidingにより自動ガイド
　　　　　　35mm判換算で約1,200mm相当にトリミング
　カメラ：ニコンD50(改) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
---------------------------------------------------------------------