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C/2009 P1 ギャラッド(Garradd)彗星
近日点通過2011年12月23日、近日点距離1.55AU
撮影時の地心距離:2.12AU、日心距離:1.60AU
コメント:2009年8月に、オーストラリアのSiding Spring天文台のG. J. Garraddによって
発見された彗星です。
撮影時の光度は、予報よりやや明るい約6.5等級で、ヘルクレス座を移動中でした。
近日点通過まで1か月足らずになり、夕空低い位置に移動したため、薄明が終わる前から
撮影開始しました。
青緑色をした明るい彗星頭部から、上側に向かって細長いイオンテイルが伸び、
左側には幅広いダストテイルが伸びています。
以前よりも角度が開き、V字というよりL字のような、扇型になっています。
望遠鏡による眼視では、彗星頭部ははっきり見えましたが、尾はよくわかりませんでした。
彗星の周囲には、ヘルクレス座の小さな銀河がいくつか写っています。
恒星と区別が付きにくいですが、頭部の下側にPGC60423、右側にはPGC1614315、
下端右にはPGC1600736、左側にはPGC1618102やPGC1617481が確認できます。
いずれも16等級以下で、視直径1分角足らずの銀河です。
撮影データ
撮影日時:2011.11.25 17:53.5〜18:19.9
露出:2分×8コマ, DeepSkyStackerにてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット合成、
Photoshop CS3にて調整
撮影場所:長野県下伊那郡
使用機材:タカハシ MT-160 + レデューサー D160mm f776mm F4.8
タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG 0.8.1 により自動ガイド
35mm判換算で約1,300mm相当にトリミング
カメラ:ニコンD7000(無改造) ISO 1600
撮影者:沼尻 裕
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