-------------------------------------------------------------------
C/2009 P1 ギャラッド彗星と系外銀河NGC4236

近日点通過2011年12月23日、近日点距離1.55AU
撮影時の地心距離:1.30AU、日心距離:1.91AU

コメント：2009年8月に、オーストラリアのSiding Spring天文台のG. J. Garraddによって
　　　　　発見された彗星です。
　　　　　写真の右寄りに写っており、撮影時にはりゅう座を移動中で、周極星となって
　　　　　一晩中見られる位置にありました。
　　　　　撮影時の光度は6等級で、青緑色の頭部からは右下側に細いイオンテイル、
　　　　　左上側に太くて長いダストテイルが伸びて、尾が大きく開いた姿をしています。
　　　　　撮影中に右(西)に移動したため、核が斜めの線になっています。
　　　　　また、左下側にぼんやり写っている細長い天体は、りゅう座の系外銀河NGC4236です。
　　　　　10等級の棒渦巻銀河で、大きさは長径20分角程、カルドウェルカタログではC3番です。
　　　　　撮影時には空の透明度があまり良くなく、八王子の光害もあって、どちらの天体も
　　　　　眼視では確認できませんでした。

撮影データ
　撮影日時：2012.3.14  23:06.3〜23:22.7
　露出：2分×8コマ, DeepSkyStackerにてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS3にて調整
　撮影場所：東京都八王子市
　使用機材：ケンコー 63-540 + クローズアップレンズ AC No.3 D63mm f420mm F6.7
　　　　　　ビクセン スーパーポラリス赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG ver 0.8.1により自動ガイド
            LPS-P2フィルター使用
　　　　　　35mm判換算で約800mm相当にトリミング
　カメラ：ニコンD5100(無改造) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
-------------------------------------------------------------------