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C/2009 P1 ギャラッド(Garradd)彗星

近日点通過2011年12月23日、近日点距離1.55AU
撮影時の地心距離:2.10AU、日心距離:2.28AU

コメント:2009年8月に、オーストラリアのSiding Spring天文台のG. J. Garraddによって
     発見された彗星です。
     近日点通過から4ヶ月余りが経過し、徐々に暗くなりつつあります。
     撮影時の光度は、約8等級で、やまねこ座を移動中でした。
     青緑色をした明るい彗星頭部から、左上側に向かってダストテイルが伸び、
     左側に淡いイオンテイルが伸びています。
     以前よりも尾の角度が閉じ、60度ぐらいのV字型になっています。
     望遠鏡による眼視では、彗星頭部ははっきり見えましたが、尾はよくわかりませんでした。
     彗星の周囲には、小さな銀河がいくつか写っています。
     彗星より右上側にあるPGC24828や、上端左寄りにあるPGC24931は15等級で、
     ぼやけた線になって写っています。
     このほかにも15〜17等級の小さな銀河が点在しています。
     また、右上から左下にかけて、斜めの破線が写っていますが、1コマだけに写っているので、
     自転している人工衛星ではないかと思います。

撮影データ
 撮影日時:2012.4.27 22:00.0〜22:45.5
 露出:5分×9コマ, DeepSkyStackerにてダーク・フラット補正後、彗星基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS3にて調整
 撮影場所:長野県下伊那郡
 使用機材:タカハシ MT-160 D160mm f1,000mm F6.3
      タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG 0.8.1 により自動ガイド
      35mm判換算で約1,500mm相当
 カメラ:ニコンD7000(無改造) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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