-------------------------------------------------------------------
C/2013 R1 ラヴジョイ(Lovejoy)彗星と球状星団M13
近日点通過2013年12月22日、近日点距離0.81AU
撮影時の地心距離:0.73AU、日心距離:0.82AU
コメント:2013年9月に、オーストラリアのTerry Lovejoy氏によって発見された彗星です。
11月下旬に地球から0.4AUの距離まで接近した後、遠ざかりつつありますが、
近日点通過まであと10日を切り、活発になっています。
撮影時には、ヘルクレス座を移動中で、明け方の東北東の空にあり、
薄明開始時の高度は20度強でした。
写真下に写っている青緑色の頭部から右上側に、長い尾が伸びて、画角外まで続いています。
画角内に写っている範囲だけでも、約8度の長さがあります。
イオンテイルとダストテイルが重なっていますが、ダステイルの長さは2度程度で、
長く伸びているのはイオンテイルです。
光度は4等台で、肉眼でも見えました。
望遠鏡を使うと、尾が伸びている様子がはっきり見えました。
彗星頭部の左上に写っている明るい星は、ヘルクレス座ζ星で、2.8等級です。
上端近くには、球状星団M13が写っています。
彗星と星団を両方写すために、総露出時間を短縮し、恒星基準でコンポジット合成しました。
M13の明るさは5.3等級で、彗星頭部より大きいですが、ラヴジョイ彗星の方が
明るく見えました。
撮影データ
撮影日時:2013.12.14 29:26.7〜29:36.1
露出:1分×9コマ, DeepSkyStackerにてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成、
Adobe Photoshop CS6により調整
撮影場所:山梨県富士河口湖町
使用機材:miniBORG45EDII + マルチレデューサー0.7×DGT【7870】 D45mm f228mm F5.1
タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + iAG 0.9.1 により恒星ガイド
約250mm相当にトリミング
カメラ:ニコンD600(無改造) ISO 1600
撮影者:沼尻 裕
-------------------------------------------------------------------
ブラウザの「戻る」ボタンを押して、お戻りください。
[彗星写真館トップページへ戻る]
このページに所蔵している写真の著作権は、すべて撮影者に帰属します。
Copyright(C) by Yutaka Numajiri. All Rights Reserved.