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C/2013 X1 パンスターズ(PanSTARRS)彗星

近日点通過2016年4月20日、近日点距離1.31AU
撮影時の地心距離:1.92AU、日心距離:1.97AU

コメント:2013年12月に、ハワイ大学の全天観測プロジェクト、パンスターズによって
     発見された彗星です。
     地球軌道よりも外側までしか入って来ない軌道で、近日点通過は3ヶ月以上先ですが、
     最盛期には4〜5等級まで明るくなることが期待されています。
     2016年1月初めにアウトバーストし、それまで9等台だった光度が
          8等級まで明るくなりました。
     撮影時には、ペガスス座を移動中で、夕空の見やすい位置にありました。
     彗星の光度は約8等級、青緑色の頭部から左上(東北東)に向かって
     淡い尾が伸びています。
     色からすると、イオンテイルのようです。
     左下には、カルドウェルカタログのC43、11等級の銀河NGC7814が写っています。
     その左下には、C/2014 A4 ソニア彗星があるはずですが、15等級以下ですので、
     この写真には写っていないようです。
     このほか、画角内には小さな銀河が点在しています。
     左下端には、13等級の銀河NGC14があります。
     上端左には13等級の銀河NGC7798とNGC7817、上部右には13等級のNGC7771と
     14等級のNGC7770があります。

撮影データ
 撮影日時:2016.1.9 20:08.5〜20:33.7
 露出:5分×4枚、StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
    Adobe Photoshop CS6により調整、フラットエイド使用
 撮影場所:山梨県鳴沢村
 使用機材:miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
      約250mm相当にトリミング
      レデューサーの対物側にサイトロン LPR-Nフィルター(48mm)を装着
      タカハシ EM-10赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.6.0により恒星ガイド
 カメラ:ニコンD810A ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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