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C/2013 X1 パンスターズ(PanSTARRS)彗星と らせん星雲(NGC7293)

近日点通過2016年4月20日、近日点距離1.31AU
撮影時の地心距離:0.92AU、日心距離:1.46AU

コメント：2013年12月に、ハワイ大学の全天観測プロジェクト、パンスターズによって
　　　　　発見された彗星です。
　　　　　地球軌道よりも外側までしか入って来ない軌道で、近日点通過から1ヶ月余り経過し、
　　　　　太陽からは遠ざかりつつありますが、地球には接近中で、見頃となっています。
　　　　　撮影時には、みずがめ座を移動中で、明け方の南東の低空にありました。
　　　　　彗星の光度は約7等級、青緑色の頭部から左上(北東)に向かって、赤っぽく
　　　　　幅広いダストテイルが伸びています。
　　　　　また、右下(西南西)に向かって、細いイオンテイルが伸び、曲がったり
　　　　　枝分かれしたりしながら、長く続いています。
　　　　　彗星の右下(南西)には、みずがめ座のらせん星雲(NGC7293)が写っています。
　　　　　大型の惑星状星雲ですので、彗星頭部より大きいですが、明るさは
　　　　　パンスターズ彗星の方が上です。
　　　　　薄明開始時の高度は20度強しかありませんでしたが、望遠鏡や双眼鏡による
　　　　　眼視で彗星頭部は良く見えました。

撮影データ
　撮影日時：2016.6.2 26:30.3〜27:02.3
　露出：5分×5枚、StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成(シグマクリップ)、
　　　　Adobe Photoshop CS6により調整、フラットエイド使用
　撮影場所：静岡県小山町
　使用機材：miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
　　　　　　レデューサーの対物側にサイトロン LPR-Nフィルター(48mm)を装着
　　　　　　タカハシ EM-10赤道儀 + ZWO ASI120MM + SS-oneオートガイダーにより恒星ガイド
　カメラ：ニコンD810A ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
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