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C/2014 Q2 ラヴジョイ(Lovejoy)彗星とNGC891、散開星団M34
近日点通過2015年1月30日、近日点距離1.29AU
撮影時の地心距離:0.82AU、日心距離:1.29AU
コメント:2014年8月に、オーストラリアのTerry Lovejoy氏によって発見された彗星です。
近日点を通過して4日が経過しましたが、活発な状態を保っています。
撮影時には、アンドロメダ座の中を移動中でした。
彗星の光度は約5等級で、青緑色の頭部から東に向かってイオンテイルが出て、
枝分かれしたり曲がったりしながら長く伸びています。
満月直前の月が出ている上、光害の影響もあって、空はかなり明るい状況でしたので、
肉眼では彗星の姿を確認できませんでしたが、カメラの光学ファインダーを覗くと
彗星頭部が見え、構図を決めるのは容易でした。
撮影に要した30分余りの間に彗星が移動したため、核が斜めの線になっています。
写真右端、彗星頭部の右上にある明るい星は、アンドロメダ座γ星アルマクです。
左端上寄りにある散開星団は、ペルセウス座のM34です。
中央上にある縦長の天体は、10等級のエッジオン銀河、NGC891です。
さらに、左下端付近には、10等級の銀河NGC1023が、小さく横長に写っています。
このほかにも、NGC1003やIC239といった11等級以下の小さな銀河が写っていますが、
縮小画像では判別困難です。
撮影データ
撮影日時:2015.2.3 19:38.2〜20:12.3
露出:1分×32コマ, DeepSkyStackerにてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成、
フラットエイドで補正、Adobe Photoshop CS6により調整
撮影場所:東京都八王子市
使用機材:miniBORG45EDII + マルチレデューサー0.7×DGT【7870】 D45mm f228mm F5.1
ビクセン スーパーポラリス赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.4.1により恒星ガイド
LPR-Nフィルター使用
35mm判換算で約250mm相当にトリミング
カメラ:ニコンD600(無改造) ISO 1600
撮影者:沼尻 裕
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