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C/2014 Q2 ラヴジョイ(Lovejoy)彗星と C/2015 F3 スワン彗星
C/2014 Q2
近日点通過2015年1月30日、近日点距離1.29AU
撮影時の地心距離:1.96AU、日心距離:1.72AU
C/2015 F3
近日点通過2015年3月9日、近日点距離0.84AU
撮影時の地心距離:1.10AU、日心距離:1.10AU
コメント:C/2014 Q2は、2014年8月に、オーストラリアのTerry Lovejoy氏によって発見された彗星です。
近日点通過から2月半余り経過し、地球から遠ざかって随分小さくなりましたが、
まだ活発な状態です。
撮影時には、カシオペヤ座の北部を移動中で、周極星となって一晩中見られる位置に
ありました。
彗星の光度は約7等級で、青緑色の頭部から上(北)に向かってイオンテイルが伸びています。
また、左(東)側に向かってダストテイルが伸びているようです。
眼視では尾はわかりませんでしたが、彗星頭部は小型双眼鏡などで容易に見られました。
C/2015 F3は、2015年3月に、太陽探査機SOHOに搭載された太陽風観測カメラSWANの画像から
発見された彗星です。
その軌道から、C/1988 A1 リラー彗星やC/1996 Q1 タイバー彗星の分裂核と思われます。
写真右に青緑色の斜線となって写っていますが、わかりづらいので、ピクセル等倍の
2枚目の写真をご覧ください。
撮影時の光度は12等級程度、核はあるものの、かなり拡散している印象です。
2枚目の写真上端右の赤っぽい天体は、惑星状星雲NGC40、カルドウェルカタログではC2です。
撮影データ
撮影日時:2015.4.17 19:54.1〜20:49.8
露出:3分×11コマ, StellaImage6.5にてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成、
フラットエイドで補正、Adobe Photoshop CS6により調整
撮影場所:山梨県富士河口湖町
使用機材:miniBORG45EDII + マルチレデューサー0.7×DGT【7870】 D45mm f228mm F5.1
タカハシ EM-10赤道儀 + QHY5L-U + PHD2 v2.5.0により恒星ガイド
LPR-Nフィルター使用
35mm判換算で約700mm相当にトリミング
1枚目: 約250mm相当にトリミング
2枚目: 約1,900mm相当、ピクセル等倍にトリミング
カメラ:ニコンD600(無改造) ISO 1600
撮影者:沼尻 裕
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