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21P/ジャコビニ・ツィナー彗星

公転周期6.5年、近日点通過1998年11月21日、近日点距離1.03AU
撮影時の地心距離:0.95AU、日心距離:1.11AU

コメント：6.5年周期の彗星で、10月8〜9日に出現するジャコビニ流星群の母天体です。
　　　　　2公転に一度、13年周期で地球に接近します。
　　　　　撮影時には9等級の明るさで、画面右上に向かって伸びる、長さ
　　　　　40分程の尾が写りました。
　　　　　ジャコビニ流星群(りゅう座γ流星群)は、過去何回か流星雨を
　　　　　降らせています。
　　　　　ただ、当り外れが大きく、1972年には期待されたのにほとんど出現せず、
　　　　　人々をがっかりさせました。
　　　　　1985年には大出現があったものの、1998年には特に期待もされず、
　　　　　マスコミではあまり報道されませんでしたが、10月8日の22時頃を
　　　　　ピークに、多数の流星が見られました。
　　　　　流星雨という程ではありませんが、ZHR900、すなわち空が暗く
　　　　　輻射点が天頂にある場合で、1時間に900個の流星が飛んだことになり、
　　　　　大出現だったと言えるでしょう。

撮影データ
　撮影日時：1998.10.24  19:50〜20:05
　露出：15分
　撮影場所：長野県下伊那郡
　使用機材：PENTAX 100SDUF (口径100mm 焦点距離400mm F4)
　　　　　　タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により完全自動追尾
　　　　　　600mm相当にトリミング
　フィルム：コダック Royal Gold 400
　撮影者：沼尻　裕
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