------------------------------------------------------------------- 21P/ジャコビニ・ツィナー(Giacobini-Zinner)彗星とふたご座の星雲・星団 公転周期6.54年、近日点通過2018年9月10日、近日点距離1.01AU 撮影時の地心距離:0.40AU、日心距離:1.02AU コメント:1900年に発見された周期彗星で、10月りゅう座流星群の母天体です。 撮影時には近日点を通過したばかりで、光度は約7等級、ふたご座の 兄カストルの足元を移動中でした。 青緑色の頭部が左寄りに写っていて、右(西)に向かって尾が伸びています。 その左上にはクラゲ星雲(IC443)が赤く写っています。 右上側には散開星団M35が写っています。 一方、彗星の右下にはモンキー星雲(NGC2174〜5)が写っていて、 このあたりから下はオリオン座の領域となっています。 さらに左下にある、赤い星雲が3個並んでいるのは、Sh2-254〜Sh2-258です。 このあたりは、銀河系中心とは逆の外側方向に近い、冬の天の川の中です。 天の川としては淡いですが、微光星だらけで、散光星雲や散開星団、 暗黒星雲などがある中を、彗星が移動して行きました。 撮影データ 撮影日時:2018.9.16 27:51.2〜28:16.6 露出:5分×5枚、StellaImage8にてダーク・フラット補正後、恒星基準でコンポジット合成、 Adobe Photoshop CS6により調整 撮影場所:静岡県小山町 使用機材:miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6 レデューサーの対物側にサイトロン LPR-Nフィルター(48mm)を装着 タカハシ EM-10赤道儀 + ZWO ASI120MM + SS-oneオートガイダーにより恒星ガイド カメラ:ニコンD810A ISO 1600 撮影者:沼尻 裕 -------------------------------------------------------------------