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252P/リニア(LINEAR)彗星と球状星団M14

公転周期5.33年、近日点通過2016年3月15日、近日点距離0.996AU
撮影時の地心距離:0.11AU、日心距離:1.05AU

コメント:2000年3月に、リンカーン研究所の地球近接小惑星研究プロジェクト(LINEAR)
     によって発見された、周期5.3年の彗星で、観測された回帰は2016年で2回目です。
     近日点通過後の2016年3月21〜22日に、地球から0.036AUという至近距離を通過し、
     その前にアウトバーストしたこともあって、4等級まで明るくなりました。
     地球最接近時には日本から見えない南天にありましたが、その後北上し、
     ゆっくり減光中です。
     中央右上に写っている彗星は、へびつかい座を移動中でした。
     光度は約6等級、核の周辺に大きくて淡い青緑色の頭部から広がっていますが、
     尾は出ていないようです。
     肉眼では見えないものの、小型双眼鏡などを使えば眼視で容易に見えました。
     彗星の左下には、7.6等級の球状星団M14が写っています。
     また、下端右には10等級の球状星団NGC6366、左上端には11等級で小さな
     球状星団NGC6426が写っています。

撮影データ
 撮影日時:2016.4.8  25:58.4〜26:03.4
 露出:5分、StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、Adobe Photoshop CS6により調整
 撮影場所:山梨県鳴沢村
 使用機材:miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
      約220mm相当にトリミング
      レデューサーの対物側にサイトロン LPR-Nフィルター(48mm)を装着
      タカハシ EM-10赤道儀 + ZWO ASI120MM + SS-oneオートガイダーにより恒星ガイド
 カメラ:ニコンD810A ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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