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29P/シュワスマン・ワハマン第1彗星

公転周期14.7年、近日点通過2004年7月10日、近日点距離5.72AU
撮影時の地心距離:5.89AU、日心距離:6.07AU

コメント:木星軌道の少し外側、円形に近い軌道を14.7年周期で公転する彗星です。
     1927年にドイツのSchwassmannとWachamannによって発見されました。
     普段は15等級前後の明るさですが、頻繁にアウトバーストを起こし、
     11〜12等級程度まで増光します。
     2008年9月21日には大きなバーストを起こし、2007年の17P/ホームズ彗星を
     小型にしたような姿になりました。
     画面左下側にあるのが、シュワスマン・ワハマン第1彗星で、
     尾はありませんが、核がコマの中心からずれた場所にある、独特の姿です。
     撮影時の彗星の明るさは11等級で、眼視でははっきり確認できませんでした。
     画面右上にある銀河は、かに座にあるNGC2554で、14等級の明るさです。
     画面右端にある細長い銀河は14等級のUGC04299、その下にあるのが
     15等級のIC2248です。
     彗星の右にある細長い銀河は16等級のIC2269です。
     このほかにも、17〜18等級の小さな銀河が点在しています。

撮影データ
 撮影日時:2008.10.30  28:16〜28:56
 露出:10分×4コマ, StellaImage5にてダーク・フラット補正後、彗星核基準でコンポジット合成、
        Photoshop CS3にて調整
 撮影場所:長野県下伊那郡
 使用機材:タカハシ MT-160+レデューサー (口径160mm 焦点距離776mm F4.8)
      タカハシ EM-200B赤道儀 + ミードDSI-PRO + PHD Guidingにより自動ガイド
      35mm判換算で約1,500mm相当にトリミング
 カメラ:ニコンD50(改) ISO 1600
 撮影者:沼尻 裕
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