-------------------------------------------------------------------
45P/本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー(Honda-Mrkos-Pajdusakova)彗星

公転周期5.26年、近日点通過2016年12月31日、近日点距離0.53AU
撮影時の地心距離:0.20AU、日心距離:1.17AU

コメント：1948年に発見された5.26年周期の彗星で、日本の本田氏の名前が入った周期彗星です。
　　　　　今回で12回目の回帰で、2017年2月11日には地球から0.08AUの距離まで接近し、
　　　　　撮影時には、地球軌道の外側に出て、徐々に遠ざかりつつありました。
　　　　　彗星の光度は8〜9等級前後で、しし座の尾の北、おおぐま座との境界付近を移動中で、
　　　　　ほぼ一晩中見られる位置にありました。
　　　　　頭部から右上(西北西)に向かって尾が伸びています。
　　　　　おそらく彗星と地球の位置関係が変わり、尾の向きが頭部の向こう側ではなくなったために、
　　　　　再び尾が見えるようになったのでしょう。
　　　　　かなり大きく拡散しているため、光害に負けてしまい、眼視では全く見えませんでしたが、
　　　　　写真には良く写ってくれました。

撮影データ
　撮影日時：2017.2.25 23:23.8〜24:13.4
　露出：3分×16枚、StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、メトカーフコンポジット合成、
　　　　Adobe Photoshop CS6により調整
　撮影場所：神奈川県相模原市緑区
　使用機材：miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
　　　　　　レデューサーの対物側にサイトロン LPR-Nフィルター(48mm)を装着
　　　　　　400mm相当にトリミング
　　　　　　タカハシ スペースボーイ赤道儀 + ZWO ASI120MM + SS-oneオートガイダーにより1軸恒星ガイド
　カメラ：ニコンD810A ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
-------------------------------------------------------------------