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73P/シュワスマン・ワハマン第3彗星(B核)と散開星団NGC6819

公転周期5.36年、近日点通過2006年6月7日、近日点距離0.94AU
撮影時の地心距離:0.07AU、日心距離:1.02AU

コメント：シュワスマン・ワハマン第3彗星の分裂核のうち、主核に次いで明るかったB核です。
　　　　　急増光し、5等級程度になっており、主核のC核よる明るくなっていました。
　　　　　満月による月明かりで空は明るく、雲の影響もあり、撮影条件は悪かったのですが、
　　　　　カブリを減算したところ、なかなか良い感じになりました。
　　　　　頭部の明るい部分が、菱形のような形になっており、独特の姿です。
　　　　　イオンの青緑色をした頭部から、右下側に向かって尾が伸びています。
　　　　　2本の尾があるようで、上側がイオンテイル、下側がダストテイルのようです。
　　　　　標高2,000mの富士山須走口五合目の空では、肉眼でも星雲状に見えていました。
　　　　　なお、地球に接近した関係で、G核やR核の位置は離れてしまい、この機材では
　　　　　B核と同時には撮影できなくなっています。
　　　　　画面左上端には、はくちょう座の散開星団、NGC6819が写っています。

撮影データ
　撮影日時：2006.5.11  25:20〜25:22
　露出：2分露光, StellaImage5にてダーク減算後、Adobe PhotoshopとStellaImage5にてカブリ減算
　撮影場所：静岡県小山町
　使用機材：PENTAX 100SDUF 400mmF4
　　　　　　タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により自動ガイド(恒星ガイド)
　　　　　　ケンコー L41 Super PRO WIDEフィルタ使用
　　　　　　35mm判換算で600mm相当
　カメラ：ニコンD50(無改造) ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
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